現

目にみえぬ刻を手にとり戯れる小童こわらすがし当来たうらいみえたるや



なぁ　あんた


いまを大事に

生きていけたら　えぇのよ

胞

花は葉の　身傍について　胞をなし　ひとひらありて　思慰おもいなぐさむ



なぁ　あんた

話せば楽になることもあるやろ？

わかってもらいたいだけ･･･　

や　もん　ね

誕

罪咎つみとがを　数まふことのなきように　親指おゆび包みて　成出なりいづ赤子　　　


なぁ　あんた

産まれてきたときは

み～んな　純真無垢な心で

産まれてきたんや

忘れんといて...　欲しい..　なぁ

鬼

小人ちひさびと　隠れ遊びの裏庭に　かごやかに咲く　紫陽花あづさゐのはな


なぁ　あんた

鬼にみつからんように

隠れてんと

はよぅ　はよぅに　出ておいでぇ　や

担

子の寝顔　日々の励みや　糧となり　明日の活力　我が身溢れる


なぁ　あんた


子のお蔭で親があり
親のお蔭で子の今がある

お蔭様　お蔭様で睦まじく
暮らせたら　えぇのに...　なぁ

魂

他が為に　生きるべからず　己が為　死ぬまで生きて　歩みゆくべし



なぁ　あんた

世間の評価が如何にあろうと

忘れたら

あかんよ...　なぁ

清

苦しみや辛きことなど知らぬなら知らずに歩めおぼこきままに


なぁ　あんた

昔の人は言うたけど
苦労なんて　買うてまでいらんもんや

せんでええもんなら
せんでもええねんで