徒

静しじまなるときの危うし　わざくれの　確信犯　背そびら揺ゆすり満みつる　　　



なぁ　あんた

なんぞ悪さをしてるときって

ほんまに

静かやよ...　なぁ

育

一文無するすみの生活たつき知らざる童子等わっぱらに　心豊ここりよたけし如何いかに示すや　　


なぁ　あんた

命あるものを愛で
想いやる心を育み

ゆく道　背をみて
歩んでいけたら　えぇ　よ　ね

穏

如何ほどの辛き想いを重ぬれば優なよびかし 心うち　得られしや吾



なぁ　あんた

心優しく　穏やかに

日々

病むことなく生きていけたらえぇよね

峠

人の世のたむけをこすりかえりみるひがことかぞふこれかれのゆゑ　　　


なぁ　あんた

人生の峠を越えて振り返ったとき

過ちの数々に

それぞれの理由があったことを

知るんやろう... ね

纏

華やかに　徒言あだこと多き　現世うつつよに　女をみなの 衣 纏いて生くや




なぁ　あんた

女やからこそ

泣きごと言いながら

生きてこれたんかも･･知れへんなぁ

霊

言の葉の　多くは要らぬと語かたらふ　目褄めずまの奥に　頷うべなふてみる



なぁ　あんた


美辞麗句よりも

伝わってくる

何かがあったら　えぇや　なぃ？

雨

愛しさの　粒と思えば　燻ふすぶりの　雨の街並み　心憎しや


なぁ　あんた

感じ方ひとつで

なんでも

愛しく思えてくるもんなんや　なぁ